ガイド
無料サイトのデメリット(広告・独自ドメイン不可・引き継ぎ)
無料でホームページを持てるサービスは増えました。ただ、無料であることの代償は、契約時ではなく数年後に現れます。何が起きるのかを先に知っておくと、後悔を避けられます。
デメリット1:広告や提供元の表示が出る
無料プランの多くは、ページのどこかにサービス提供元のロゴや広告が表示されます。
問題は見た目だけではありません。飲食店のページに他業種の広告が出ると、そこをタップした人が別の場所へ行ってしまいます。せっかく店を調べに来た人を、他所へ送り出していることになります。
デメリット2:独自ドメインが使えない
無料プランでは、〇〇.example.com のようなサービス提供元のURLになるのが一般的です。ここには3つの問題があります。
- 名刺や看板に載せにくい — 長く、口頭で伝えづらい
- 後から移すと検索評価がゼロに戻る — 独自ドメインに変えたとき、それまでの積み上げが引き継げません
- 信頼感が下がる — 自分の住所を持っていない店、という印象を与えます
独自ドメインは年1,000〜3,000円程度です。ここだけは最初から用意しておくことをおすすめします(独自ドメインとサーバーの費用・選び方)。
デメリット3:他へ引き継げない
無料サービスで作ったページは、そのままの形で他所へ移せません。制作会社に頼むことになった、別のサービスに変えたい——そのときは作り直しです。
移行のときに何を確認すべきかはホームページの解約・他社への乗り換え時に確認することにまとめました。
デメリット4:サービスが終わることがある
無料サービスは、提供元の都合で終了することがあります。過去にも、個人向けの無料ホームページサービスがいくつも終了しています。終了すればページは消え、そのURLを載せた印刷物はすべて無効になります。
独自ドメインを自分名義で持っていれば、置き場所を変えるだけで済みます。ここでも名義が効いてきます。
デメリット5:機能の制限が後から効く
無料プランでは、次のような制限があることが一般的です(サービスによって異なります)。
| 制限されがちな機能 | 店舗で困る場面 |
|---|---|
| 問い合わせフォーム | 予約リクエストを受けられない |
| ページ数の上限 | メニューを増やせない |
| 容量の上限 | 写真を追加できない |
| アクセス解析 | 何人見に来たか分からない |
| SSL(https) | ブラウザに警告が出る |
最後のSSLは特に重要です。対応していないと、スマホで開いたときに「保護されていません」と表示され、開いた瞬間に不安を与えます。
いちばん大きいデメリット:自分の時間
費用はかからなくても、時間はかかります。
- 掲載する文章を考えて書く
- 写真を撮り、明るさを整える
- ツールの操作を覚える
- レイアウトを調整する
- 公開後、変更のたびに自分で直す
慣れた方でも初回で十数時間、慣れていなければそれ以上かかります。その時間を店の営業に使ったらいくらになるかを一度計算すると、判断しやすくなります。
無料のままでよい場合
すべてのお店が有料にすべきだとは考えていません。次のどれかに当てはまるなら、無料で十分です。
- 予約も集客も間に合っていて、Webから増やす必要がない
- 情報を1枚置いておければよく、更新もほとんど発生しない
- 自分で作るのが好きで、時間も苦にならない
最低限やっておきたいのは、Googleビジネスプロフィールの登録です。これは無料で、効果がはっきりしています(Googleビジネスプロフィールとホームページの違い)。
有料に切り替える目安
- 名刺や看板にURLを載せたくなった
- 予約・問い合わせをWebから受けたくなった
- 更新が面倒になって、放置し始めた
- 「保護されていません」の表示を指摘された
このどれかが起きたら、切り替えを検討する時期です。判断基準は無料で店舗ホームページを作る方法と、その限界、費用の相場は店舗ホームページの費用と保守費の相場にまとめています。
サイト制作(実物のご提示まで)は無料です。気に入った場合のみ月額保守へ。クレジットカード登録は不要。独自ドメインの取得費は別途。